Research Topics

わたしの研究の概要

研究テーマ①高頻度・高精細地形情報の取得・解析手法を用いた地形プロセスの解明

石川県・手取川扇状地(UAV)

滋賀県・愛知川扇状地(UAV)

滋賀県・桐生水文試験地(TLS)

 学類生(学部生)よりドローン(UAV: Unmanned Aerial Vehicle)とSfM-MVS(Structure from Motion - Multi-view Stereo)多視点ステレオ写真測量を用いた高精細地形情報の取得・解析手法を用いた地形プロセスの解明に関する研究を実施している.卒業論文では,ドローンを用いてどのようなセッティングで地形を撮影すれば良い品質の高精細地形情報を取得できるのか,運用最適化に関する検証を実施した.この検証の経験・結果を糧に,修士課程以降,ダム下流域の河川(特に礫床河川)の土砂移動プロセスの解明に関する研究を行っている.博士課程以降,他の研究者との共同研究を通して,研究対象を里山・森林・考古遺跡・表層崩壊跡地・海岸地形などに広げている.

研究テーマ②高精細地形情報を用いた地球科学教育・アウトリーチ

高校地理Aにおける地形用語と
他の単元との連携性(小倉ほか 2017より)

3Dプリンタで作成した地形模型に
触れてもらう(西堀榮三郎記念探検の殿堂)

大型地形模型に災害の被災状況と
ハザードマップの浸水高をマッピング

 もともと高校の地理教員を目指すために教育学部に進学した背景もあり,自然地理の教科内容に関する関心が強かった.修士課程在籍時に,2022年度の高校地理総合必履修科目化を見据えて,高校地理Aにおける地形学習の内容・展開を整理し,地形用語と地形プロセス・メカニズムが有機的に結びつくような教科内容を目指さなければならないと提案した(小倉ほか 2017)。博士課程以降,高精細地形情報由来の3Dデータが人々の地形や災害に関する関心や理解を促進すると考え,計測成果を3Dプリントや地形模型として出力し,実際に地形学習を実施した.2Dの地図とは異なり,視点や角度を変えながら地形を理解しようとすることで,理解度やモチベーションの向上が見られた.

これまでに行ったことのあるフィールド